2014年5月26日月曜日

ちょっと不思議な魔三角陣

■三角形の数字配列、魔三角陣

次の問題を考えてみてください。
下の図の6つの空欄に1から6までの数字を入れ、各辺上に並んだ3つの数の和が等しくなるように配置してください.

非常に簡単なものでよいですので、実際にカードを作り、動かしながら、試行錯誤をしながら考えますと、こうした問題も負担が軽くなります。



鏡像関係のものは1つにカウントした場合、答えは4通りです。ただ、小学生低学年なら鏡像は別の解として、多くの発見を喜んであげましょう。
(自分で考えてみると、さらに興味深いかもしれません。空行を入れておきます。)




















■答え

それぞれ,各辺の数の合計が違い,9,10,11,12 になります.ここまでは、ネットに公開されていた内容を借用させていただいています。


■法則を見つける(ここからの展開は森章吾の創案です。)
4種類の解答をよく観るといくつかの法則が見つかります.
合計が9になるものでは,1,2,3が頂点に来ていますし,12になるものは4,5,6が頂点です.
また,10になるものでは頂点が1,3,5の奇数ですし,11になるものでは2,4,6の偶数です.
したがって,合計9と合計12では,この6つの数字を円周上に並べたとしますと,の並びはまったく同じです.
同様に合計10と合計11も数字の並びは同じです.
ですから,合計9と合計12,あるいは合計10と合計11は相互に交換できます.
つまり,青の矢印のように動かすのです.すると,右側の逆三角形になります.






相互変換できるのは 9⇔12 関係と 10⇔11 関係です.この二つの数を加えると9+12,10+11で,共に21になります.
ところで,1から6までの数の合計は1+2+3+4+5+6=21です.

■出典などについて

三角の魔方陣については、「三角&魔法陣」で検索すると、いくつかのサイトにヒットします。
本来は、「不思議な」=「魔」、「四角形」=「方陣」の意味なんですけれど、なぜか「魔法」の「陣」になっていることが多いです。

■ 数学・算数関連の一覧

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