2014年8月7日木曜日

自然認識と水彩:シクラメンにとっての水

日本で最も多い鉢植えはシクラメンだそうです。シクラメンは、水をやりすぎると枯れてしまうこともよく知られています。ですので、シクラメン用の鉢にはちょっとした工夫がされています。

■シクラメン用の鉢

二重底になっていて、下に入れられた水をリボンで吸い上げ、根のある土の中に水を供給しています。


■シクラメンの原産地

さて、シクラメンの原産地は地中海地方で、特にパレスチナからトルコにかけて野生で育っているそうです。


■シクラメンと水の流れ

原産地の一つであるパレスチナは雨量が少なく乾燥しています。しかし、地下水が豊富で、さまざまな花に彩られた美しい草原が広がっています。雨量の多い日本では考えられませんが、これらの地方では、水が地下から上へと流れています。





そして、それをシクラメン用の二重底鉢で実現しています。この鉢だと、水は確かに下から上へと流れます。このようにして、シクラメンにとって自然な水の流れを実現してやれば、シクラメンは美しく咲くのです。

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